第10回 リレー講演より「動脈硬化とリポ蛋白代謝異常」
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アキレス腱ゼログラフィ
アキレス腱は正常では9mm以内である。この家族性高コレステロール血症患者では、右12mm、左13mmと明らかな肥厚を呈している。
これはアキレス腱のX線写真でありますけれどもアキレス腱が本当に肥厚しているかどうか、これも大事な所見でありまして、これがありますと家族性の高コレステロールの血症を診断するための非常に有力な指標になります。この方は家族性高コレステロール血症でアキレス腱が肥厚しておりますが、この肥厚の原因はコレステロールが沈着しているためです。
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