Reversed CPC その1(1999年)

Reversed CPC


 自治医科大学大宮医療センター教授 櫻林 郁之介



1.はじめに2.検査データの提示3.一般検査
4.血液学的検査5.炎症マーカー6.血清蛋白検査
7.生化学的検査8.経過を追って9.臨床経過(解答)



 本来CPCというのは皆さんも出席された方があると思いますが、病院等でやる場合は必ず臨床経過や主訴やどういう治療をやったかという話が出て、それに検査のデータが付いてきて総合的に難しい症例をディスカッションするのがCPCですけれども、リバースが付きますとデータを読むための一つの教育の手段というふうに位置づけています。これを日本に導入したのは、今、国際臨床病理センター所長である河合 忠先生です。
 それはどこに導入したかと言いますと大学の学生講義として導入しました。従って私どもも今、学生の講義として行っておりますが、ここでは、どこまで読めるかということと、一個一個の検査では分からないことが総合的に判定すると、ある病態が浮かび上がってくるということを皆さんにご理解頂きたいと思っております。従いまして一個一個の検査では非常に小さな意味しか持たないものが、今ここに何十か検査データがありますが、これを総合的に判断して、できればもっと有用性のある検査室でありたい、先ほどの講演にありましたが「検査室としてもいろんな情報を発信できるのではないか」に、つながるのではないでしょうか。

 今回は1hという非常に限られた時間の中でやりますので消化不良になるかもしれません。ご承知おき下さい。かつまた、今日は100人以上ですので、数人の方を予め選んでございますが、その方が的確に回答してくれることを期待しています。


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