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治療とリポフォー
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高脂血症を治療する最大の目的は
血清総コレステロールは主犯か
専門家が勧める治療効率アップのヒント
ミッドバンドは悪玉---悪玉は消える
ミッドバンドは消える(その2)
ミッドバンドは消える(その3)
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a)高脂血症を治療する最大の目的は
1997年6月号の日経メディカルの特集号に「高脂血症を治療する最大の目的は 冠疾患の予防にあり,循環器の専門家の間からも,高脂血症患者を治療しても期 待した程成果が上がっていないとの声が聞かれる」との記事掲載されました。
この記事中に「最近コレステロール低下療法の普及につれて,高脂血症と冠疾患 発症との距離が改めて大きな問題になってきました。この距離をどのように縮めるのか が,高脂血症の治療に突きつけられた新しい問いかけだ」との提案があります。 スタチン系の治療効果を確かめた4Sスタデイでは,プラセボ群と比較し,30%も 死亡率を減らす事に成功しました。しかし絶対数としてどの程度減らしたかとの問に は,100人中3.3人、WOS研究では,100人中1人という計算になるといわれています。 「イベント発症の有無で較べると,薬物治療によって改善が見られるのは2〜3割 程度」のようです。
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同上の日経メディカルの特集号「高脂血症治療の曲がり角」には「血清総コレステ ロール値と冠疾患の発症とは相関しない」と書いています。
動脈硬化形成のスピードを規定するのは,コレステロールの”量”でなく”質”だと いう説が有力になりつつあります。 それは,「真の悪玉」は,LDLコレステロールが酸化的な修飾を受けて出来る「酸 化LDL」を指しています。LDLが酸化すると小型化するらしいことが最近分かってきました。
以上のように
大型のLDLはミッドバンドとして検出でき
小型化したLDLは Small LDLとして検出できる
リポ蛋白質の質の検査法として,リポフォーは最適です。
※善玉LDLが悪玉でないことをまず確認する必要があります。
c)専門家が勧める治療効率アップの ヒント1)
1.高脂血症治療薬の限界を知る。
@ 個人差 高脂血症,高血圧症,糖尿病などの遺伝的因子や環境の相違
A プラーク形成のスピードを決める遺伝的因子。
どれも治療を左右す程の確かさをもって冠疾患のリスクをはじき出せない
2.数値の変動幅に注意する。
総コレステロールのたった1回の検査で「異常」と断定できるのか。
リポフォーは内因性脂質代謝の質的変化を捉えているので,食事の 影響をあまり受けません。恒常的なリポ蛋白質異常の有無を見る事が出来ます。
d)ミッドバンドは悪玉--- 悪玉は消える1)
@ ミッドバンドは悪玉
レムナントリポ蛋白は,独立した動脈硬化の危険因子
虚血性心疾患では,78.6%がミッドバンド陽性であつた2)。(表)
A ミッドバンドは消える(薬物療法)
ミッドバンドの出現が認められるような高レムナント血症に対する薬物療法と
してはベザフィブラートが非常に有効でり,通常3ケ月程で消失する。(図)
表 Midband and ischemic heart diseases in familial
hypercholesterolemia
IHD,ischemic heart diseases
group midband (-)
(n=14)midband (+)
(n=14)Stenosis scores
rank sum test
(p<0.05)
5.8±7.8 11.9±6.3 Frequency of IHD
χ² test
(p<0.05)35.7%(5/14) 78.6%(11/14)
図 [症例] 薬物療法(ベザフィブラート)開始前と 1ヶ月後、3ヶ月後の 電気泳動像
1)斉藤 康:脂質代謝異常と高レムナント血症,メディカル朝日,1998年3月
2)田代 淳,白井厚治,斉藤 康 他:家族性高コレステロール血症におけるMidband の
意義,動脈硬化,Vol.15,No.8,1988
e)ミッドバンドは消える(その2)
ベザフィブラート投与により代謝促進され,ミッドバンドが消失した1)。
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V:VLDL L:LDL ↓midbandに相当する
1)三島康男,神坂 謙,木畑正義,安藤 充,菊地 都,岡田康司:ベザフィブレート徐
放錠投与の血清脂質,リポ蛋白電気泳動に及ぼす影響,
Therapeutic Research vol.14,no.10,1993
f)ミッドバンドは消える(その3)
ベザフィブラート投与を止めると,ミッドバンドが再び出現する1)。
図 治療経過図(F.Y.69歳 女性 Ub型 合併症:骨粗鬆 症、脳血栓)
1)三島康男,神坂 謙,高橋 清,木畑正義,安藤 充,菊地 都,岡田康司:
Polyacrylamide gel disk 電気泳動法によるリポ蛋白分が測定の臨床的応用について,
医療,vol.48,no.5,1994