【自動機のM蛋白疑いについて】
- (司会者)フロアーの方から、何かご質問などありませんでしょうか。
- (発言者)今回の症例と関連性はありませんが、当院で病態解析装置(常光)入れましたところ、β領域に検出される“M蛋白の疑い”という症例が、以前に比べて大変多くなったのですが・・・。
- (司会者)M蛋白ということではなく、“M蛋白の疑い”という矢印が多く付くということですか。
- (発言者)はい。当院では免疫電気泳動検査を行っていないので確認していませんが・・・。
- (司会者)実際はM蛋白かどうかも分からないということですね。
- (発言者)すべての症例について確認したわけではありませんが、M蛋白の場合もありましたし、そうでない例もありました。臨床側に“M蛋白の疑い”ということで報告し、免疫電気泳動検査での確認をお願いするんですが、先生方はM蛋白を重要に考えて、すぐ骨髄穿刺を行った例もありました。どのように対処したら良いのか教えて下さい。
- (司会者)M蛋白などの異常蛋白を同定する場合、検査室レベルで行える簡単な方法の1つに免疫固定電気泳動法があります。免疫電気泳動法は沈降線の判読に熟練を要するんですが、免疫固定電気泳動法は誰でも簡単に操作・判定できます。この方法を導入することによって、β領域に出現する微量なM蛋白を容易に確認し、臨床側に報告できると思いますのでぜひ検討してみて下さい。
- (発言者)わかりました。ただ、病態解析装置を導入してから、このような現象が多くなったことについてどのように考えたらよいのでしょうか。
- (司会者)病態解析ソフトの開発には助言者さんもタッチしていますので、ご意見を伺ってみたいと思います。
- (発言者)もう一つ質問を加えたいのですが、肉眼ではγ領域にM蛋白があるように見えるのに、機械ではβ領域に低γグロブリン+M蛋白と解析がされてくる例があります。その分画の位置は肉眼と解析装置で違いはあるのでしょうか。
- (助言者)最初のβ分画について、コンピュータによる自動病態解析の基礎データは我々が作ったものですからお話を申し上げますが、β領域のM蛋白の検出法においてもうちょっと感度を下げればいいんじゃないかということになりますが、感度を下げすぎれば今申し上げたようにβ領域の微妙な変化を捕らえ難くなってしますので、むしろ鋭敏にしておいて、その中から確認の方法でM蛋白を検出すれば良いのではないかと考えたわけです。ですから疑陽性が出易いのは事実です。できれば報告前に藤田さんが言われた免疫固定をやって頂ければわかるのですが、どうしても頻繁に出てきて困るということであれば、常光にお願いしますけれども、異常があった場合、そこから検出できることが大事じゃないかと思ったものですから、かなり鋭敏にしてあることは事実です。
- (司会者)ありがとうございました。
発表者さん、貴重な症例報告どうもありがとうございました。(拍手)
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