第 11 回発表・抄録番号 1

腎疾患患者から見い出されたβ領域のM蛋白の検出について

データ区分β分画の異常
75 歳 女性
診 断 名骨髄腫腎
泳動コメントセア膜:β領域の2峰性バンドの陰極側のバンドが他のに比べて極わずかに陽極よりに位置し、バンドの形状も正常のものと若干異なっていた。デンシトグラムは、ネフローゼ症候群のパターンを呈していたが、β−グロブリン分画は他の検体とは位置の異なる2峰性を示した。
免疫固定法:IgA−λ型およびfreeλ型のM蛋白が検出された。
検査の流れ蛋白、アルブミン低値、BUN、クレアチニン、脂質高値。IgA高値、IgM若干低値、IgG異常低値。
 →セア膜電気泳動
 →免疫固定法
 →免疫電気泳動
要  約本症例は、IgA−λ型とfreeλ型のM蛋白がβグロブリン領域の蛋白と重なって泳動されており、検出が困難であった。腎疾患におけるM蛋白の検出は、MMおよび骨髄腫腎を診断するうえで重要であり、蛋白泳動分画において泳動パターンの慎重な読みとりと免疫グロブリン定量などの生化学データとの総合的な判断が必要である。


ザイモグラム

デンシトグラム



 免疫電気泳動像



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