第 12 回発表・抄録番号 3

IgG型多発性骨髄腫症例に認められたIgMのパイログロブリンの性状

データ区分γ分画の異常
61 歳 男性
診 断 名多発性骨髄腫、肺炎
泳動コメントセア膜:fast〜slowγ位にブロードな複数のピーク
免疫電気泳動および免疫固定法:IgG−κ型M蛋白。泳動塗布点にspot形成。
検査の流れセア膜電気泳動
 →免疫電気泳動法・免疫固定法
 →血清不活化反応(pyroglobulin確認)
 →2ME処理(にてIgM-λ型M蛋白であるpyroglobulinの存在
 →尿中にBJP-κ型検出
 →骨髄像:大小2種類の異型形質細胞
要  約本症例では、fast〜slowγ位に複数のピークが検出された。fastγ位はIgG-κ型、slowγ位はIgM-λ型M蛋白でありpyroglobulinの性質を示すものと考えられた。このような2種類以上のM蛋白血症は免疫電気泳動だけでは判定が困難であり、種々の血清反応による免疫固定法において同定に至った。今回は2ME処理免疫電気泳動法と免疫固定法が有用で、経過観察中にそれぞれのMピークが別々に増減変動したため、これらの方法の併用が必要だった。


デンシトグラムとザイモグラム



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