【経時変化説明の試み】
- (助言者)これはあくまで推察の域を出てませんから。あくまでここだけのお話のことなんですけれども。
実は出現頻度が、悪性腫瘍患者のしかも高齢者ではすごく高いんですね。特にそういう慢性治療している患者はすごく高いんです。慢性で高齢者に何故そういうのが多いということをちょっと良く考えていたんですけれども、免疫グロブリンなんかよくやってる先生がたはご存知だと思うんですけれど、免疫グロブリンのまず50%以上はN末がブロックされてるんですね、普通の状態では。ブロックされてしまっているんです。これはあくまで可能性としてですけれど、例えば長期的な治療によってIgG の一部がブロックされてたものが外れたときに、N末の最初のアミノ酸が非常にくっつけ易いアミノ酸、芳香属アミノ酸の様なものであれば、結合が起こってきてもいいんじゃないか、と思っています。それと例えばそれが一過性に出たり、消えたりする可能性も起こるんではないか。
私達が酵素結合性の免疫グロブリンを調べると、結合する部分がうまくブロックされてないんです。ほとんどがすぐダイレクトに計れるんです。本当はみんなブロックされてますから、酵素で切断して、その後にシーケンスやらなきゃいけないんですけれど、酵素結合性の場合はブロックされてません。そういうことを考えると、治療によってブロックされてるものが一時外れる可能性があるんではないでしょうか。
- (司会)この症例は突然活性値が上がってきたということは、一つのファクターになってますけれど、その上がってきた原因がどこにあるのかというのはちょっとわかりません。病態的にあるのかはわかりませんが、免疫グロブリンと結合したから上がってきたという可能性もあります。もしそうであれば、そうしょっちゅうしょっちゅう起こってくる現象ではないだろうと思うんですね、正常人では。何かファクターが加わったときに起こるのではないか。N末がブロックされていないというようなことであれば免疫グロブリンの方に問題がある訳ですから、免疫グロブリンの異常を起こすような症例ではそういうことが出現し易いということは事実あるように思います。
ということで結論から申し上げると、皆さんのご意見ですと可能性ということではたまたまそういう所捕まえたんではないのか。これは是非経過観察をやってください。
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