第 7 回発表・抄録番号 4

セパラックス膜において、α−位の速い易動度を示したIgA、M−蛋白血症の検討 (11)

【症例へのコメント】
  • (助言者)非常に稀な症例で、IgAの易動度がα領域にあったという証明になったと思います。
    もう一つ、αで気をつけなければいけないのは、H鎖病の場合にα鎖だけが血中に出てきますけれども、その場合はこのα領域に泳動されてくることがあります。したがって、免疫電気泳動なんかをおやりになる場合、あるいは免疫固定をおやりになる場合に、その領域をカバーするようなことで、検査をしていく必要があります。
    この症例のように、もちろん抗κ抗λ鎖血清が共に反応している場合はもちろんα鎖でありませんから、H鎖病ではない。H鎖病は、ご承知のように抗κ抗λで反応しませんから、否定できます。
     この症例は、珍しいタイプのIgA型M蛋白で、いままでにあまり報告がないと思いますけれども、臨床的には、連銭形成があったり、強い貧血が起こっていて、多発性骨髄腫です。2年前に発表者から当フォーラムのQ&Aでお話をいただいた症例だったわけですが、2年かかって司会の先生の分析によってほぼ証明できたんではないがと思います。

  • (司会)まず非常に珍しい症例ですので、ぜひこれをレポートにするなり、他の学会で発表していただきたいと思います。



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