第 8 回発表・抄録番号 3

直接ビリルビン、血清鉄測定で異常反応示したIgG型多発性骨髄腫例 (9)


患者IgG型M蛋白のWestern blotting分析


 
 次に、患者IgG型M蛋白の分子量について検索を行ってみました。スライドは、12.5%マルチゲルを用い、SDS−PAGE電気泳動後、PVDF膜に電気転写を行い、特異抗体を反応させたものです。左側の精製Ig Gは、94000以上の高分子量を示し、γ鎖λ鎖、特にγ鎖は正常と異なりいくつもの幅広いバンドが観察されました。メルカプトエタノールで処理し、S−S結合を切ったのが右側です。
 矢印で示したごとく、患者IgGを構成する主要なγ鎖は分子量約52000、λ鎖は28000とほぼ正常のIgGと同じでありましたが、矢印で示したような分子量約25000の低分子のγ鎖も一部検出されたことから、IgGの分子構造異常の可能性も強く示唆されました。



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