第 9 回発表・抄録番号 3

血清IgA値がかい離を示すIgA型多発性骨髄腫 (1)

 患者は71才の女性で腰痛を主訴として来院しました。強度の貧血があり、精査のため入院となりました。スライドは、入院時のデータです。強度の貧血と腎機能障害があり、総蛋白は11.8 g/dLと高値でした。蛋白分画ではβ位に52.8%を占めるM蛋白を認めます。骨髄像では、53.2%の形質細胞があり異形成の強い細胞も目立ちました。免疫グロブリンの定量ではIgAが3820 mg/dL で、免疫比濁法で測定したIgAの定量値と蛋白分画のβ分画の絶対量(総蛋白×β分画%値)とがかい離を示しました。また、SRID法によるIgAの定量では、形成された白色リングは薄くぼやけていて測定不能でした。



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