第10回 リレー講演より「検査情報としての血清蛋白分画あれこれ」(9)


 まず何がレスポンスが早いかということを検討するために急性心筋梗塞を把らえました。急性心筋梗塞は発症の時期を胸痛の出現をもってあてました。

 レスポンスの速さからみると蛋白分画よりCRPの方が1〜2日位良さそうです。この点では蛋白分画は劣ります。ちなみに白血球はもっと速いです。αとαはあまり変わりません。血沈は蛋白分画とあまり変わりませんでした。

 次に肺炎なんですが、細菌性肺炎とウィルス性肺炎の鑑別診断について桿状核球とCRPの関係をみますと、白血球は役に立たないということがまず分かりました。CRPは良い。こういうように疾患をしぼった場合、白血球は役に立たないものがあります。



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