第10回 リレー講演より「CK−MM、MBアイソフォームと急性心筋梗塞について」(12)


CK−MM、MBの特異性

胸痛からの時間[h]0-44.1-6.1-8.1-12.1-18.1-
MM3/1CO値1.01.41.41.21.10.9
特異性[%]82100100949073
MM4CO値[IU/L]111112141112
特異性[%]97949410097100
MB2/1CO値0.81.01.00.90.90.8
特異性[%]719393868650
MB3CO値[IU/L]1.01.01.01.01.01.0
特異性[%]969696969696
 このスライドは各項目の、時間帯ごとの特異性をまとめたものです。全体的には特異性は50〜100%でしたが、胸痛から4時間まではMM4が最も高く、4〜8時間ではMM比が100%となり、8時間以後は再びMM4が最も高くなりました。一方、MB比の特異性は50〜93%とそれほど高くありませんでした。MB3は全体を通じて96%と高い特異性が得られましたが、MM比やMM4ほどではありませんでした。

 このように、CK−MMそのものは心筋には特異的ではありませんが、MM比やMM4として至適カットオフ値を設定することで、高い特異性が得られることが分かります。一方、MBはもともと心筋に特異的ですが、活性が低いことより分画や検出がやや困難で、アイソフォームよりも、むしろアイソザイムの測定が有用と思われます。



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