LDHアイソザイム(5)

 スライドにはLDHアイソザイム分析にて異常パターンが認められた場合の一般的検索法を示します。

 遺伝的な変異か否かの鑑別のポイントは、血球及び生体試料のザイモグラムが血清の異常パターンと同じかどうかと云う点であります。
 LDHアイソザイム分析にて、赤血球のザイモグラムが正常で、血清のみが異常パターンを示した場合は遺伝的な変異が否定されます。その場合は、頻度的にもLDH結合性免疫グロブリンの可能性が高いですので、テキストに示した免疫混合法等により同定を行います。
 逆に、血清のLDHアイソザイム分析にて認められた異常パターンが血球及び生体試料のザイモグラムと同じ場合は、遺伝的変異が考えられますので、家系調査等により確認を行います。



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