第 11 回発表・抄録番号 2

α2領域にM‐bandの認められたIgG‐κ型(サブクラスG4)M蛋白症例 (9)

 以上の結果より、本症例のα2領域に見られたM-bandはIgG-κ型(サブクラスIgG4)M蛋白でした。

 IgG型M蛋白が陽極側のα2領域に存在した原因として、等電点がpI6.50-6.88と酸性側で、しかもシアル酸などの糖鎖により修飾され易動度が陽極側になったと考えられました。

 本症例のようにM蛋白が陽極側に認められる例は稀に遭遇しますが、これを見逃さないポイントは、泳動パターン・分画比だけでなく、関連する検査データとの整合性の確認や、泳動膜の観察が大切であると思います。

 最後に、本症例の解析に際しご指導ご協力をいただきま した花園病院研究検査科の皆様方に感謝いたします。



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