| 電気浸透現象の無いセルロースアセテート膜で蛋白を電気泳動すると、波形の歪を無くすることができます。これは多発性骨髄腫のように特有の波形帯を示す症例では分画の100分率の誤差をきわめて少なくすることができます。近年富士写真フイルム株式会社では、電気浸透現象のないセルロースアセテート膜セパラックスSPを開発販売し、きわめて良好な結果を得ています。しかし全く波形帯が生じない訳ではなく、ある条件が揃ったとき、極めてまれに波形帯を生じることがあります。それについて多少の知見を得たので報告します。 まずはじめに患者さんについて簡単に説明いたします。 |