【症例へのコメント】
- (司会)このSP膜というのは、セパラックスに比べて波形帯が全然生じないということが売物といいますか、逆に波形帯がでないことによって、それまで波形帯によりIgGかIgAのM蛋白、多発性骨髄腫であるという推定ができたのができなくなるという問題が生じたくらいです。その代わり精度良く計れるということになっていたのですが、この症例では、SP膜でも波形帯も起こり得るということを発表して頂きました。
- (発表者補足)この症例はIgA が非常に高かったので、患者さんは血液疾患として治療を受けることになったんですが、あまりにも粘稠度が高いために、骨髄腫瘍のほかに過粘稠症候群という病名も付きました。このままでは硬化が来るんではないかということで、ただちに血漿交換療法をやりました。凍結血漿を3〜4Lほど使用したと思います。その結果IgA の量が9500から4500〜5000位まで落ちたんですけれども・・・そうなると波形帯は生じなくなりました。
それで蛋白量にして10g位のところでどうも波形帯に成りかかるんではないかということを考えています。最後のIgG の症例も、すぐIgG を落とす治療に入ると思われますが、まだ詳しいことは分かりません。
実は当院には粘稠度計がありませんで、赤血球のメランジュールを使いまして、赤血球のメランジュールのメモリの101から1まで自然落下する時間を計りました。生理食塩水を対象としてそれで正常血清と正常血漿を計って見たんですが、だいたい同じ位の時間になります。だいたい60秒から70秒位。それで同じメランジュールを使いましてさっきのIgA の検体を計りました。そうしたら12〜3分掛かりました。
|