第 5 回発表・抄録番号 2

セパラックスSPによる蛋白電気泳動で正常5分画のγ分画より陰極側に出現したM蛋白様分画の検討 (17)

【バンドはどこへいった?】
  • (助言者、質問に答えて)セパラックスSとSPの塗布位置の異なる所にアプライした時にその問題になっているバンドはどこに行ったかというと、推測ですけれども、SPではまず普通のM蛋白の正常の電気泳動像が出ているだろう、セパラックスとセパラックスSの場合は恐らく反応して、本当は反応すれば塗布点の位置に残るはずなんですよね、ただ見た感じではそんなに強く残ってない。もっともM蛋白量が少ないということで、そこがちょっとハッキリしてないかも判らない。
    あるいはちょっと気になったのはやはり免疫電気泳動でみても塗布点に残ってないんですよね。ちょこっとずれてるんですよ。そこのとこが疑問な点で。あるいはもしかすれば、バッファのイオン強度によるものかも判らない、イオン強度によってちょっと動いたりしますから、あるいはイオン強度下げるともう塗布点に残っちゃいます。我々は今、SPとセパラックスの含有物質の違いについての検討をやってますので、近い内にご報告できるんじゃないかと思ってます。

  • (司会、助言者を受けて)あと、寒天とアガロースの場合は、中に含まれている物質が違う物質と結合しているという可能性があるのが一つ、膜によって違う含有物質とのインターラクション、この2つが考えられて、決して支持体によってM蛋白が消えてしまうということではないと。易動度が変わっただけで必ず中の分画に含まれているはずでありまして、それはもちろんあるものがなくなるということは幽霊じゃない訳ですから、必ずあると思います。
    量的な問題は、M蛋白量としては先程発表者がいわれましたように、直接病態とは関係ない非常に少量のものでありますし、かなり長期に渡って出現している訳でありますからそこいらへんは宿題になってしまいますけれども、来年のこのフォーラムでもう一回・・(笑)結果を出して頂きたいと。

  • (質問者)問題のバンドは、セパラックスSとSPのところでなくなってしまったという風に理解していました。なくなったんであれば、例えば免疫抗体の非常に強力にある患者さんとか、要するに免疫グロブリン、アプリケーションした場合ですとその免疫グロブリンの距離が長くなったりしますよね、そういうことをちらっと思ったものですから、どうなのかなと思って。

  • (司会、質問者を受けて)決してなくなってはいません。
    本来例えば slow γにあるのはいったい何故かという問題にはまだ全然答えて無い訳です。サブクラスの問題であるとか、あるいは結合してるといっても分子サイズはそんなに大きくなってないという話ですから、ひょっとすると非常に陰極側に引っ張られる可能性がある物質ということになって、そうなるといったい何だということになる訳で。シアル酸と逆の立場の糖鎖とかですね、そういう可能性もあるかも知れませんけれども。



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