第 7 回発表・抄録番号 3

セパラックスSP膜において、β分画が異常に高くなった症例の検討 (8)

 では、なぜこのIgGが易動度の速いβ位に泳動されているかということですが、IgGサブクラスは通常、IgG、IgG、IgG、IgG、の4種類に分類されています。その中で比較的易動度の速いものはIgG、IgGです。頻度的には非常に少ないのですが、M蛋白は、これらのサブクラスである可能性も考えられます。
 それからもう一つは、サブクラスに関係なく、糖鎖によって修飾されている場合、特に糖鎖の未端にシアル酸が結合していると蛋白は陽極側へ移動してきます。では、どうやってそれを証明するかと申しますと、ノイラミニダーゼという酵素を使って処理しますと、シアル酸によって修飾されているのであれば、シアル酸が分解され、陰極側に移動します。これらの実験からどうして易動度が速いのか、ある程度推測できるかもしれません。



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