第 8 回発表・抄録番号 2

Separax−SP膜及び各種セ・ア膜と反応IgA型M蛋白例について (12)

【症例へのコメント】
  • (司会)セパラックスSP膜と反応するM蛋白例は、これが初めてではないかと思います。この症例は、透析の患者ということですが、当初からセレクタ膜でこのような幅広い異常蛋白帯が認められたのですか。

  • (発表者)私もあまり異常パターンの経験をしていませんので、細かい異常があったかも知れませんけれども、明かな異常が出たのは今回が始めてなんです。

  • (司会)しかもこの症例では、M蛋白がβ分画に重なっているところがありますから、M蛋白量が少なければ、M蛋白バンドとして判定できなかったかもしれませんね。さらに、セ・ア膜の種類により泳動パターンも異なっていますから、どのように臨床側へ報告したらよいのか迷ったことと思われます。
    ところで、この患者の免疫グロブリンの定量値をみてみますと、IgAは著増し、M蛋白以外の免疫グロブリンであるIgG、IgMは著減していますので、多発性骨髄腫が強く疑われますが、いかがですか。

  • (助言者)そうだと思います。本例の経過がはっきり分からないんですけれども、透析中にM−蛋白が発見されているわけで、その前は分からないけれども少なくても今まで異常なかった中にM−蛋白が出てきたとすると、透析が何か原因になっていないか。しかし透析ということは腎不全な訳で、腎不全の原因はひょっとするとミエローマ腎かなという感じもします。



次へ   ELPフォーラム症例検討会へ戻る