第 9 回発表・抄録番号 1

3本のM−bandを認めたIgA型M−蛋白血症 (7)

 患者IgAの分子量についてWestern blotting分析を行いました。12.5%マルチゲルを用い、患者血清をSDS-PAGE後、PVDF膜に電気転写を行い、特異抗体を反応させたものです。スライドに矢印で示しましたように、患者 IgAを構成するα鎖は分子量約65000、λ鎖は28000とほぼ正常IgAと同じ分子量でしたが、2-ME非存在下、赤の矢印で示しましたように、分子量92000の半分子IgAと思われるバンドが検出されました。また、抗α鎖、抗λ鎖、抗血清との反応性から、患者IgAはかなり分子重合を起こしていることが示唆されました。

 尚、この症例の患者は、MCNU-VMP療法を2クール施行後、マルク検査にて plasma cellが入院時33.2%に比べ2.7% と減少し、IgAは439 mgと軽快し、4月22日退院となりました。



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