第 9 回発表・抄録番号 2

免疫固定電気泳動法で型判定が困難であったIgM型M−蛋白例 (7)

 最後に担当ドクターに初診から現在までの経過を聞いたものです。

 症例:60歳 男性。
 現病歴:平成8年4月頃より腹部不快感及び体重減少が現れ、近医を受診。腹部超音波検査にて胃壁の肥厚を指摘され、精査の為当院を受診。胃組織生検にてB-Cell Lymphoma、骨髄組織診によりStage 4と診断され、入院となりました。
 可溶性IL-2Rが2780 U/mLと高値を示し、これを治療の指標として化学療法(CHOP療法)を開始しました。治療中IVH挿入だったこともあり、敗血症を合併し、CRPの上昇を認めましたが、抗生剤投与にて改善を示しました。可溶性IL-2Rの正常化及び胃粘膜生検においてリンパス腫細胞の認められなかったことより、平成9年6月に退院となりましたが、現在骨髄中にリンパ腫細胞の残存が認められており、追加治療予定中とのことです。

 蛋白分画においても、分析途中でもありますので経過観察を行っていきたいと思います。



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