アミラーゼアイソエンザイムアノマリーの検出と意義(23)



腫瘍産生アミラーゼは、S型アミラーゼと同一か?

  1. アミノ酸組成の異なるS型アミラーゼ
  2. 糖鎖の微小変異を示すS型アミラーゼ
     フコースの欠如
     シアル酸の過剰結合
     Con A(非)結合性

 
 これが最後のスライドになりますが、腫瘍産生アミラーゼについてはS型アミラーゼと同一化?という疑問が起こる訳ですけれども、現に先程、藤田先生もおっしゃいました様に腫瘍産生のLDHは抗原性も異なりextra bandとして観察される訳ですけれどもアミラーゼについては通常殆ど易動度が同じであります。
 私共の様にシアル酸が過剰結合した場合は早い易動度として観察されますが、しかし厳密に調査した人の報告をまとめますとアミノ酸組成が一部異なっているものとあるいは糖鎖の微小変異すなわちフコースの欠如したものであるとか、私共の様なシアル酸を過剰結合しているというアミラーゼがあります。

 あるいは先程糖鎖構造を示しましたが中心にあるマンノースの部分の変異でConA非結合性を示すものがあると云うことで厳密に云うと、色々な差のある腫瘍産生アミラーゼが存在すると私共は理解しております。

 以上です。有難うございました。



   シンポジウムに戻る