LDHアイソザイム(3)

 またこの5種類のアイソザイムは、基質親和性、基質阻害性、物理的安定性など異なっており、スライドに示したごとく各臓器におけるアイソザイム分布も異なっております。
 例えばLDH1は心筋、赤血球中に多く含まれますので心筋梗塞や、溶血性貧血でLDH1は分画は増加しますし、LDH5は肝細胞、骨格筋等に多く含まれますのでウィルス性肝炎や多発性筋炎等ではLDH5分画の増加が観察される訳です。従ってLDHアイソザイム分析において各分画の増減を観察することは、その病態及び由来臓器を考える上で非常に有効であります。



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