第10回 リレー講演より「CK−MM、MBアイソフォームと急性心筋梗塞について」(8)


急性心筋梗塞における
CK−MM、MBアイソフォーム
活性パーセントの推移


 このスライドはデンシトメトリーで測定したアイソフォームの活性%の、経時的変化を、全症例の平均値をプロットしてまとめたものです。MBアイソフォームではごく初期にはMB2と3しか認められず、その後、MB3は急速に減少するのに対し、これに反比例するように血清型のMB1が上昇します。MBの各アイソフォームが最高の活性%に達した胸痛からの時間は、早い順にMB2と3が2時間後、MB1が24時間以後で、MB2と3がMB1より早く上昇します。

 このようなMB1と3の経時的変化より、血中でのMBアイソフォームのコンバージョンがよく分かり、MB3は本来の組織型であることが示唆されます。そして、MBが2本にしか分離されない通常の電気泳動では本法でのMB2と3の合計が組織型、あるいはMB1と2の合計が血清型と見なされている可能性があると思われます。MMアイソフォームでは胸痛から12時間まではMM3、2、1、4の順に割合が高く、やはり初期には組織型のMM3が優位です。MM3は6時間までは変化は少なくその後は減少しています。MM1は6時間までは減少し、その後は増加し、これとは逆の傾向でMM4は推移します。最高活性は胸痛から早い順に、MM2と4が6時間、MM3が6〜8時間、MM1が24時間以後です。



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